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| 国家とは? (1) ヨーロッパの国々を通して |
2008.5 |
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スイス
5月の9、10、11日にスイスのローザンヌでセミナーをやりました。ベルナール・レロ君がここで自成道の指導をしています。彼は53歳でローザンヌ消防暑員です。19年前に私の弟子になりました。
12日の月曜日は一日かけて太極拳の第二部のDVD撮影。今回は太極拳の応用技を相当深く掘り下げることができたと思います。
前回オスカーの所で撮影したDVDが十分でなかったので、エネルギーダンス「自旋」の撮り直しもしました。
納得いくものができるまでは、何度でも撮り直すつもりです。
ところで、今年の8月9日から15日まで、スイスのアルプスの麓で矢山さんの「気功セミナー」に合わせて、「自旋」、太極拳と自成道のセミナーを行います。ベルナール・レロ君が中心になって企画します。月曜日から金曜日で、中日の水曜日は「自然の中での気の発見」というテーマで、皆さんと山歩きをしながら気功をする計画です。
エネルギーダンス「自旋」と太極拳に関しては、「動き」と「姿勢」について気功の面から、矢山さんにコメントをいただくようお願いしてあります。すばらしいセミナーになるだろうと皆さん期待しています。
周知のようにスイスは国民皆兵制をとっています。
兵役期間は20歳から45歳まで。
最初の年は18週間から25週間の兵務養成機関をします。その翌年からは毎年2,3週間の能力維持の訓練を続けます。あるいは10ヶ月連続の養成機関を経たものは、これだけで一般兵役は終了です。これは下士官と一般の兵隊の場合で、上級のものは更に
養成を続ける必要があります。武器は各人が家庭に保管しますが、弾薬は封印した箱の中に保管し、普段は自由に開けることはできません。しかし、いざ戦争といった場合、各人が完全武装して家庭からそのまま出発することができます。
スイスで使われる言葉の比率は、ドイツ語60%、フランス語25%、イタリア語12%、ロマンシュ語3%です。
ヨーロッパに加盟するか否かの国民投票が1992年にありましたが、賛成49.7%、反対50.3%でヨーロッパに入っていません。
スイスの人口は7百50万人。
ベルギー
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前後しますが、4月19、20日はベルギーのナミュールという町でセミナーをやりました。ブリュッセルから東に70キロほど行った町です。今年41歳になるヴァンサンが自成道の責任指導者で、高校で神学を教えています。身長187センチ、体重105キロで、いつも90キロ台に体重を落とす努力をしていますが、何かの機会で少しビールを飲むと100キロ台になってしまい、また減量し始めます。ベルギーはビールの大産地で、数百種類のビールがあります。
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今回の本題に入ります。
スイスやベルギーに行ってよく考えさせられたことは、「国家とは何か?」ということです。
ベルギーという国も、スイスと同じように日本人には分かり難いところがあると思います。ざっと見てみましょう。
ベルギーの人口は千万人強です。東京の人口に満たないということになります。
地域的にみると、ワロン(フランス語圏)、フラマン(ネーランド語圏)、首都圏ブリュッセルの3地方から成っています。
国語が二つあると言うことが、まず日本人には分かりにくいところです。
フランス語圏はベルギー人口の約40パーセント、ネーランド語圏は約60パーセントを占めます。その他に、ドイツ語を話す人が5パーセント弱といったところです。
ヴァンサンの住むナミュールはフランス語圏(ワロン)の中心都市です。
ベルギーには王様がいます。
王様は国家的な行事にたずさわり、各政党の代表者と共に政府の形成を正当化する役割がありますが、具体的な政治には関与しません。言語の違いに発する様々な社会問題を纏めて統一し、国家としての調和の元になっていると言えると思います。
現在では強制的な兵役はありません。
国って一体何だろうか?
「国って一体何だろうか」などと言うと、何を寝ぼけたようなことを言っているのか、と笑われるかもしれませんが、ヨーロッパで色々な国に出入りしているうちにそうした疑問を自然に持ちました。
今は大きなヨーロッパになって、以前のような国境感覚が次第に薄くなりつつありますが、それでも言語の壁は歴然としてあります。
5月2−4日まで車でポルトガルのリスボンに行きました。先ずフランスとスペインの昔の税関を通ります。それから10時間近く走ると、ポルトガルの国境です。
いずれも今では閑散としています。以前はこうした税関の通過はパスポートや、物品の検査でかなり時間がかかったものですが、今では素通りです。
以前は、スペインでもポルトガルでもそれぞれの通貨に換えないとガソリン補給も食事もできなかったのですが、今ではユーロが使えるので大変便利です。
ところが、各国の所得のレベルは以前と変わりませんから、別の問題が生じてきます。
大変大雑把な言い方で恐縮ですが、同じ仕事を東京ですると50万円稼げるけれど、九州だと18万円にしかならないとしたらどうでしょうか?
詳しく調べたわけではないので、余り自信を持っていえませんが、フランスとポルトガルの所得レベルの違いはそのくらいあるようです。
色々な問題が起こるのは誰でも予測できます。
アメリカは大体みんな英語を話すから、言葉の面の問題は殆どないでしょうが、ヨーロッパではそうは行きません。
前にも述べたように、ベルギーでは国語が2つあり、人口が7百50万人しかいないスイスは4つもあるのです。
私のよく行くスイスのローザンヌはフランス語圏ですが、ドイツ語を話せるスイス人には余りお目にかかりません。ということは、同じ国、しかもあんなに小さい国でも言葉の大きな壁が聳えているのです。九州が4つの言語圏に分かれていて、言葉による意思疎通ができない状態で、一つの独立国を作るのだとしたらどうでしょうか?
日本人は、共通の日本語を話し、人種的にはみんな大体が同一民族だという意識で、四方を海に囲まれた島に先祖代々住んでいるから、民族的にも文化的にも同じ「われわれ日本人」という意識があります。だから、毛色の違うアメリカ人やヨーロッパ人がいくら長く日本に住んで、日本語を上手に話せても「日本人」として扱われることはありません。
そんなことを言うと、「当然じゃないか」と怒られるかも知れませんが、日本人の国家意識とか国民意識というものは非常に特殊です。どの国の人も日本人と同じような意識を持っているわけではありません。
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